拡張DRCモジュール XDRC - Advanced Design Rule Check
オプションモジュール
XDRCは従来のDRCモジュールの高機能化、キャパシティの大規模化、そしてデザインルールセットの大幅な拡充を実現した拡張DRCモジュールです。これにより設計者はディ-プサブミクロン(DSM)技術をフルに使用するような、超大規模なデザインの検証まで、これまでのDRCモジュールの簡易性を損なわずにより簡単確実に行えるようになりました。さらにXDRCでは独自の複雑なデザインルール定義を簡単にスクリプト化(マクロ化)できるなど、様々な柔軟性を持った検証環境を実現しております。XDRCはオプトエレクトロニクス、アナログ、混在シグナル及びRFデバイスなどの設計を強力にサポートします。
※XDRCモジュールにはDRCモジュールの全ての機能が含まれております。従ってDRCとXDRCの両方をお買い求め頂く必要はありません。
※XDRCモジュールをお買い求め頂くことにより、DLAの拡張機能をご使用頂けます。DLAの拡張機能についてはこちらをご参照下さい。
機能・特徴
デザインルールの拡充
- XDRCに標準装備されている広範囲にわたるデザインルールセットにより、様々な技術要求に応え得る非常に複雑なチェック定義を設計者は容易に記述することが可能です。これはいわゆる設計者独自の「社内定義ルール」を既存の複雑なファウンダリスクリプトに追加して行くのに非常に便利です。例としてオプトエレクトロニクス産業の場合、XDRCには拡張されたオ-ルアングル機能とこの産業に特化したデザインルールを備えているため、アークやサークルが使用されているときに生じるfalseエラーを簡単にフィルタリングできます。
Layer Density Rules
- ファウンダリメーカーなどが0.5ミクロン以下のサイズのdensity(密度)仕様を要求し、不良箇所が見つかると全体が不合格にされてしまうなどと言うことは良くある話ですが、XDRCでは指定エリアもしくはデザイン全体に渡って密度が最適になるよう計算してくれますので、メーカーの要求に悩まされることもありません。
オフグリッド及びAcuteルール
- 設計プロセスを確実にこなして行くには、全てのジオメトリ(又はオブジェクト)が特定のグリッド上にあることが、またはAcute(鋭角)な線分形を持たないことが必要となってきます。XDRCにはこれらのチェックをサポートしているルールが含まれており、簡単かつ確実にこなして行きます。
Antenna Rules
- 今日のディ-プサブミクロン(DSM)設計の分野ではゲ-トサイズのより一層の矮小化、そしてより多くのメタルをチップに配置することが求められています。XDRCではDSM設計の分野を強力にサポートするアンテナ・ルールでのデザインルールチェックを標準装備。XDRC非常に簡単な方法でアンテナ・ルール違反と問題となっているジオメトリを見分けて行きます。
End-of-Line Rules
- XDRCでは様々なasymmetric(非対称)ルール検証をサポートしております。このasymmetricルールが必要となる例として、end-of-lineチェックがあります。また危険箇所の代表例として、ラインの終端に予め配置されているコンタクトやバイアスなどがあります。XDRCではこれらasymmetricルールでの検証を強力にサポートしております。
ユーザー指定DRCエリア
XDRCではタイトなスケジュ-ルで大規模なチップの検証を行わなくてはならない時などに、検証期間を大幅に短縮できるようデザインの指定エリアのみに対話型のエラーチェックを行えるようになっております。
他ツールとの互換性
XDRCはdw-2000の強力なGPE機能によってあらゆるルールをスクリプト化することが可能です。これにより様々な最新のテクノロジ-ファイルにも対応できます。
※詳細は弊社までお問い合わせください。